千とナイフの神隠し
神隠しって昔からいわれているが、その原因は必ずしもすべて同じ
というわけではないだろう。
昔は今みたいに道が整備されていないから転落死とかも多かった
だろうし、転落した人が見つからなかったこともあっただろうなぁ。
あとは山賊とかに襲われて死体を山の中に埋められたり。
今日日山賊は日本にはいないだろさすがに。
国によってはいるらしいとも聞くけれど。
治安も良くなり、交通網も整備され、神隠しなんていう言葉
自体も死語になるかというと…意外になっていない。
そもそも神隠しの原因は自発的な失踪である場合だってある
だろうし、何者かが連れ去ったりすることも少なからずある
だろうと考えると、失踪事件はなくなりはしない。
そりゃだって原因は外的要因ではなく、内的要因であったり
家庭の不和だったりすることもあるだろうとなると、失踪という
名の神隠しは未来永劫なくならないと思う。
そういったものは人間の側に原因があるのでまぁ仕方ない。
…だが、幸せに暮らしていた人間がいきなり失踪することも
しばしばある。
一つ目は脳の側にトラブルがおきて、人格障害の一種みたい
になってしまう場合だ。
脳を激しく使う職業の人間が、ある日突然脳がオーバーロードして
どこかに失踪してしまったなんて話がある。
…これも内的要因といえるかもしれないな。
もう一個はこの世界、空間の性質に起因する神隠しだ。
人間は時間の測定について必死に研究をしてきた。
んで、アホみたいに時間の測定精度を上げまくった結果、地球の
自転周期は24時間でないことがわかったり、一秒といわれていた
ものが実はそれより微妙に違ったりなど、まぁ上げていけば
きりがない。
さらに時間自体が不連続であることもわかってきた。
ひっじょうに短い時間を測定することもできるようになった結果、
この世界の真の姿がだんだんと明らかになってきた。
まずポイントとしては光が1.616×10のマイナス35乗メートル進む
間の時間、すなわち
5.39×10のマイナス44秒間以下の時間を
測定することは理論上不可能である。
この時間の最小単位をプランク時間と呼ぶ。
プランク時間の間の宇宙の違いを測定することも識別することも
理論上不可能である。
つまるところこの間に何があるか想像すらできない。
時空間はかならずしも連続したものではないかもしれない。
何があるかわからない、ということは何があってもおかしくない
ということだ。
神隠しのひとつや二つありそうな勢いだ。
そしてもうひとつ、我々の存在する空間自体にもさまざまな歪み
が存在するのだ。
例えば重力場によって本来ならば直進するはずの光の進行方向が
曲げられる重力レンズなどという現象が確認されている。
巨大な重力を持つブラックホールを観測する際に、本来なら
見ることができない遠くの天体の光を観測できた、などの現象
が実際に存在する。
とはいえブラックホールなんて地球近くには多分ないのだけど。
こうした現象が神隠しと直接関与しているかどうかはわからない
んだけど、原因不明の神隠しの中にはそういった時空の狭間に
落ち込んだ結果もあるのかもしれない。
われわれがそこにたどり着くのはいつの日だろうか…
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